認知症要介護1で老人ホームに入居している母に、月に2回くらい面会に行きます。
会うと母はいろいろ話をしてくれますが、もう何を言ってるのかちんぷんかんぷん。
わたくしも「よかったね」「そうなんだ」と相槌を打っていますが、さすがに間がもたないので、近くの大型ドラッグストアに連れて行きます。
母はお菓子コーナーで好きなお菓子や菓子パンを選んでカゴに入れていきます。
自分が好きなもの、わたくしや夫が好きそうなものを選ぶのですが、手当たり次第ではなく、一応選んでいるようです。
認知症とはいえ、たくさんは買わない「金銭感覚」的なものはまだ身についてるのでしょうね。
そして同じようなものを選んでいたら一旦カゴに入れ、わたくしがこっそり棚に戻します。
母は何を選んだかはすぐに忘れてしまうのです。
そして靴下やエプロンが売っているコーナーも熱心に見ます。
料理なんてもう1年以上やっていないのに、エプロンは気になるようです。
わたくしは年取って足腰弱ったら、買い物はネットや買い物代行とかで頼むようにしよう、なんて考えてたけど、買い物って自分でお店で商品を見て選んで買うのが楽しいのですよね。
その楽しみがなくなるのは寂しいだろうなあって思いました。
「買う喜び」は母の体が動くうちはできるだけ体験させてあげたいと思いました。
でもね、こういう考えができるのは母が施設でお世話になっているからこそ。
去年なんて、自分で支払いができないのに母は一人で買い物に行く!絶対ついてくるな!ってすんごい怒るから、後からわたくしがこっそりついて行くというのをやってたものです。
「私が買ってくるよ」って言っても、母は絶対納得しなくて、ほんと困り果てました。
今から振り返ると自分で行きたいよね、って考えられるけど、あの時はほんとそういう考えに至るのは到底無理でした。
施設のスタッフの皆さん、こうやって今は母のことを冷静に考えることができるようになりました。
ありごとうございます泣
では!
↓母が一人で買い物に行く話