「捨てる」はNGワード
「捨てる」とか「処分する」とかいう言葉を年老いた親には使わない方がいいです。
この年代は「捨てる」「処分する」という言葉にえらい敏感です。
反抗期の子どもみたく、間違いなく反発します。
親の家の片付けについてのコラムから。
実家の片づけに揉め事はつきものです。
むしろ、揉めずに済ませることのほうが困難だと思ってください。
課題は、反発する親心をどう鎮めるかです。
実家の片づけがすんなりいったってあんまり聞きませんものね。
わたくしではなく母が使いやすく
85歳の母の認知症の症状は、ブログを読み返すと2年前ぐらいから始まったようです。
厳密に言うと、80歳を過ぎた頃から家の中で探し物をすることが増え、2年前ぐらいはわたくしが実家に行けば必ず探し物をしている状態でした。
まだしっかりしていた頃の母は「片付けは私が死んでからにして」と言ってたし、とにかくわたくしが実家の掃除や片付けをするのをとても嫌がっていたので、実家の片付けは諦めていました。
そして母に認知症の診断が出て同居するようになり、台所仕事などの家事はほとんどわたくしがやっている現在、実家の片付けをやって、台所などずいぶんモノが減って使いやすくなりました。
でもほんとはもう少し前に母が認知症の症状が出ても少しでも長く台所仕事などができるように片付けをすればよかったなあ、と今は思います。
生きるための片付け
死んでからの片付けは当然の流れです。(大変だけど)
でも生きてる人が生きてるうちに、自分の力で生活していくための基盤作りとして、片付けはしなければいけないと思うんです。
記憶力が低下しても使うモノが少なくてシンプルなことは長く続けられます。
片付けって、人が生活しやすく、より生きやすくするためのものです。
そのための片付けが、認知症発症前の母には必要だったなあと。
実家の片付けのハードルはめちゃ高い
しかし親とバトルをしながら片付けするのは疲弊するからなかなか難しいですよ。
このコラムの筆者のアドバイス、
「きれいにする」「使いやすくする」は、見た目がよくなり、便利になることですから、好ましい変化と受けとられやすいのです。それを試みて「あら、すっきりしたね」とでも言われたらしめたもの。「じゃ、あそこもやってみましょう。手を貸して」と駒を進めます。
というふうにすればいいのだろうけど、これうちの母には通用しないですよ、まじで。
ほんとどうすりゃいいのでしょう。
せめて自分は認知症になってもできるだけ長く家事ができるよう片付けをして「シンプルな暮らし」にしておきたいです。
片付けは自分のことを自分でやるのが一番だと思います。
揉めないし。
では!
↓この頃って母の探し物についてのブログが多い!悩んでたんだね・・・
「モノが捨てられない」親の執着を消す一言 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)