「母の介護施設入所は正しかったのか」という相談に、心理療法家の川畑のぶこさんが答えている記事を読みました。
要介護4のお母さんを一人で仕事を続けながら在宅介護を続けていた相談者さん。
自宅での介護に限界を感じ、お母さんは施設に入ってもらうことになりました。
お母さんは認知症ではなくパーキンソン病で足が動かない症状だけなので、頭はしっかりしていて、施設に入ることを「刑務所に入れられるみたい」と言われたそうです。
その言葉が頭に残り、入所させたことについて悩んでいるという相談内容です。
一人で仕事をしながら介護を続けるのは限界があるというのは誰しもわかることですし、お母さんの「自宅で過ごしたい」という気持ちを汲み取ってあげたいと葛藤するのは仕方ないことですよね。
川畑のぶこさんは、
思いやりとは相手の思い通りにすることではありません。
と述べています。
お互いが歩み寄って、その時点でできる最善のことをするのがベストであって、自分だけが犠牲になって相手だけが満足することではないのです。
お互いというのが大事。
相手は高齢者で特に認知症の場合、人を思いやる余裕は全くなくなってるから、なかなか「お互いに歩み寄ろう」と言ってもわかってはもらいにくいです。
だけどそこは「母の思いを叶えてあげられなかった」と自分を責める必要はないのです。
つい、介護は介護する人のことばかりで、自分のことは後回し(犠牲)になってしまうけど、そういう関係はいつまでも続かないし、すぐに破綻してしまいます。
「思いやりとは相手の思い通りにすることではない」。
この言葉にはほんとハッとさせられましたね。
介護においてだけではなく、いろんな場面でも当てはまる事だなあって思いました。
もっと自分を大事にして、自分のことが二の次にならないように、そうじゃないと誰も幸せにならないです。
お互いを思いやる、ですね。
では!