9年前に亡くなった義母も認知症で施設に入居していました。
すっかり忘れていたのですが、わたくしの母とは認知症の症状の現れ方が違ったなあと思い出したので、ちょっと書いてみます。
80過ぎて一人暮らしの義母はヨワヨワしてて、無趣味で、あまり外に出ず、料理も不得意だったのでわたくしが作りに行くような生活でした。
そんな中、半年ぐらい通っていたデイサービスに行きたくないと言い始めました。
職員の人やデイサービスに来る人に嫌われていると言うのです。
いくらなだめても聞かないので、デイサービスはやめて、週1か2で家事をしてもらうヘルパーさんをお願いしました。
この頃から義母の不安感がとても強くなってきたように思います。
そしてある日、トイレに鍵をかけて出られなくなっている母を訪問したヘルパーさんが発見し(玄関は開いていた)、脱水症状だった義母は救急車で運ばれました。
そこから突然義母は意志の疎通や、歩いたりも上手くできなくなってしまいました。
認知症っていろんなことがだんだんじわじわと、できなくなると思うのですが、こんなにガラッと変わってしまうんだ!と驚いてしまいました。
でもその後、そのまま病院をいくつか転院し、最後は施設に入居できたので、わたくしは病院にお昼の介助をしに行くぐらいで、自分の母のことを思うとずいぶん楽でしたね。
認知症の症状のある方って、できなくなってることを「できる!」と言い張ったり、どこかに一人で出かけて迷子になったりと、制御できないアクティブさを持っています。
要介護1、2の「軽い認知症」と言われる人の介護が一番大変なんですよね。
どこが軽いの?って何度も思いました。
義母の介護のことをほんとにすっかり忘れていたので、改めて思い返すと、ずいぶん違ったんですね。
とにかくわたくしったら、ずーっと母に対して怒ってましたもん。
義母の時も大変だったかもしれないけど、やはり「実母」に対しては特別な感情が湧くのかもしれませんね。
母と娘は難しい関係性なのだと思います。
では!