NHKドラマ「お別れホスピタル」を観て考えたことを書きます。
このドラマは沖田X華さんの漫画が原作で、安達奈緒子さんの脚本です。
漫画とドラマはちょっと違うけど、ドラマならではの素晴らしさがあります。
ドラマの第2話で、今日子さんという70代の女性が出てきます。
今日子さんは、肝臓がん末期の夫と同じ病室に介護疲れで入院します。
長年連れ添った妻は、「おい」ですべてがわかり、入院中にもかかわらず、あれこれ夫の世話をします。
「愛があふれた病室」と周りは思っていましたが、今日子さんは何か酷く思いつめているようでした。
「あの人のことが嫌いだったのかもしれない」
詳しく話を聞くと、19歳で同じ会社に勤めていた夫と結婚し、それから52年。
夫の一挙手一投足に注意を払って先回りして、全部夫の願うようにやってきてそれが普通だと思ってた。
子育てが終わって二人きりになり、介護生活が始まると24時間世話に明け暮れる。
夫は命令ばかりでこちらを思いやることはない。
自分が快適であることが、妻の幸せだって本気で思っている。
今日子さんは「一人になりたい」と涙を流します。
今日子さんの世代は特に子供だけでなく、夫の世話をしっかりやらなくてはいけないという意識が強いです。
子育てが終わった後も自分が死ぬまで誰かの世話をするなんて辛過ぎますよね。(思いやることもされずに)
最近はケアされる側だけでなく、ケアする方へのケアについての話もよく聞くようになりました。
子育てではなく、終わりの見えないケアをし続けるというのはとても難しいことです。
大切な人のケアをすることは素晴らしいことですが、自分のことも大事にするということは忘れないようにしたいですね。
今のわたくしの目標は「自分をちゃんとケアする」ことなので、いろいろやっていきたいと思います。
では!