ネットの煽るような見出し
Twitterを見てたら、NHK朝ドラ「らんまん」についての記事があったのですが、その見出しが「朝ドラ『らんまん』早々に不評の声が飛び出すわけ」というもの。
記事の初めには主人公の病弱さと母の病死、家・男女・身分などの差別が描かれた朝から不快なシーンが多いと書いてあり、これが不評の原因と言ってるのか、と読み進めると...
この先の物語で、「当時の人々はどのように差別を覆していったのか」「現在の社会にも差別的なことは残っていないか」などを考えさせてくれるようなシーンが見られるでしょう。
「らんまん」は、「日本にもそんな時代があった」というひと言で片付け、「『つらい』『重い』から見ていられない」と視聴をやめるには惜しい作品のように見えます。特に個人の尊重や差別されることに対して敏感な若い世代の人々に見てもらいたい作品と言えるのかもしれません。
と、このように番組をお勧めする文章で終わってるのです。
この記事を書いた人は決してドラマを貶してるのではなく、いろんな差別についてきっちり描かれているドラマなので、観てくださいね!って言ってるのに、この見出しであってるのかなあって思いました。
不快な感情
この見出しを見るだけだと、知らない人は「へー朝ドラ、面白くないんだねえ」って思うし、ファンの人は「どこが面白くないって言うのよ!キーッ!」ってなります。
朝ドラファンのわたくしも、キーッ!ってなって記事を読みました。
人の感情を煽るような見出しはたしかに記事に食いつく人が多いからいいのでしょうが、そこで生まれるのは怒りや不満、蔑みといった不快な感情ばかり。
そして多くの人は見出しだけ見て、内容は読まないのです。
閲覧人数が増えればそれでいいのかい?って聞きたいものです。
情報に惑わされないためには
しかし、ネットは煽った見出しや、出典が怪しい記事などが溢れています。
以前、NHKの情報番組でフェイクに惑わされず、情報を見極めるための7つのポイントを紹介していました。
それは「だしいりたまご」。
だ 誰が言っている?
し 出典はあるのか?
い いつ発信された?
り リプライ欄(返信欄)にどんな意見?
た たたき(攻撃)が目的ではない?
ま まず一旦保留しよう
ご 公的情報は確認した?
7つの頭文字をとって「だしいりたまご」なのですね。
元陸上自衛隊衛生学校心理教官でカウンセラーの下園壮太先生によると「不安は情報を集めたがる」そうなので、SNSから距離をとることも大切です。
この番組でネット情報に惑わされないめには「ツイッターをやめるのが一番(笑)」と言われてましたけど、たしかにそうかもしれません。
ただ、ツイッターなどのSNSはおもしろい話を読んだり、情報を発信したりという楽しい一面もありますから、なかなかスパッとやめるのも難しいですね。
とにかく「自分の頭で考える」こと、「感情的にならないこと」が、フェイク情報に惑わされない方法です。
「自分の頭で考える」
いろんな場面で大事なことだと思いました。
では!