「捨てない生き方」
先日ラジオに作家の五木寛之さんが出演されていて、著書「捨てない生き方」についてのトークをお聴きしました。
最近の捨てる風潮に対して、「捨てる身軽さよりも捨てない豊さ」を説いていらっしゃいました。
「モノは『記憶』を呼び戻す装置である」、「『ガラクタ』は孤独な私たちの友」、「生きている限り執着は消えない」(本の広告より抜粋)など、あまりにも「捨てること」ばかりに目を受けていたことを少し反省させられました。
本のレビューにも「捨てなければいけないというプレッシャーがキツかったので、捨てなくていいんだと楽になった」というものが多かったです。
ほんとに捨てなくていいのか?
極限までにモノを減らした部屋は素敵ですが、自分の好きなものに囲まれて豊かに過ごすという方法だって素敵ですものね。
たしかに捨てろ捨てろ!ってプレッシャー感じるのもわかります。
でも、ここで捨てなくていいんだ、って思うとちょっと危ないのでは?と思うんです。
現在実家の片付けを母に気づかれないようにこそこそ行ってるんですけど、終わる気がしません。
↓この肩パッドの山は何に使うの?食器洗いとか・・・
カタログ、パンフレット、その他書類、ここだけじゃなく、いろんなところに埋蔵されている・・・
母はわたくしが片付けるのをすごく嫌がって「自分が死んでから家の片付けはやって」と言うので、そうれならそうしようと思いました。
でもよく考えたら、わたくしも60に近付いてるってのに、母が死んでから片付けてたら、すぐにわたくしが死んでしまうわ!
てか、母の元気な様子を見てたら、ひょっとしたらわたくしが先に死ぬんじゃなくて?という恐ろしい考えさえ浮かんでくる・・・
マジでやばい
すぐに片付けていかないと大変なことになりますよね!これは。
無理に捨てなくていいんだあ・・・じゃねえ!
それに五木寛之先生が言われる「ガラクタ」って、選びに選んだブーツ、ジャケットだったり、本だったりするんですよ。
そういうモノは大いに大切にしておいてもらいたいですが、さすがに大量の肩パッドはいらないよね?
肩パッドが何の記憶を呼び戻すん?
お立ち台で扇子を振って踊ったこととか?
それなら1組でいいしね。
大事な本や思い出の品は捨てなくていいから、不必要な書類とか、着てない服、プラスチックのケースとか「何となくしまってある」モノはどんどん処分していかないと、老後はマジやばい。
何かしら実家のものを、こそこそ捨てていく今日この頃です。
では!