あなたに捧げた人生だから
2月15日の西日本新聞で連載されてる詩人の伊藤比呂美さんの人生相談「比呂美の万事OK」に寄せられた相談は20代女性から。
母親に「私の人生を捧げたんだから、きちんと生きてね」と言われて衝撃を受けたという内容です。
なんだか、自分の人生を犠牲にしたんだから感謝せよ、成功せよ、恩を返せと言ってるようなものですね。
ぐわ、キツイ。
おそらく年齢的にもわたくしと同じくらいのお母さんだと思うけど、子育てした時間が犠牲と感じるなんて、どうしてだろう。
比呂美さんは相談者さんに「ちゃんと反抗して親離れの原動力にしよう!」とアドバイスされてます。
ほんと、早く離れたほうがいいですよね。
改めて気がついたけど、子供が反抗するってのは、ちゃんと育って親離れしようとしている証拠なんですね。
そかそか〜安心した。
自分は正義の人
そして比呂美さんはこうも言ってます。
おうおうにして他人に(子供も他人)自分の人生を捧げた人は、私はよくやった、私は正しいという意識、つまり正義というリッパな心でこり固まっちゃうんですよ。
育児も介護も夫婦関係も隣人関係も「私は正しいが人は正しくない」で満ち満ちて、自分と違う意見や価値観、生き方の人を受け入れなくなりがちだ。
自分は「人生を捧げた」とは思ってないけど、子供や夫や母に「あなたのためを思ってやってるのに」とか「言ってるのに」とか思いがちなところがあります。
気をつけないと、て思ってるけど、気がつくと自分の気持ちを押し付けているような。
これって「私は正しい」という自分の正義の押し付けなんですね。
正義の基準、考えは人それぞれ。
いつも気をつけなくちゃなあ、って思います。
ほんと伊藤比呂美さんの人生相談、勉強になるわ。
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では!