自分は大丈夫だと思ってしまう
先日NHKのためしてガッテンは「激痛でも放置!?心筋梗塞の意外な落とし穴」というものでした。
番組の内容は、心臓の動脈が詰まり、すぐに治療しないと心臓の細胞が壊死してしまう心筋梗塞について。
適切な治療をしないと24時間でおよそ3割が亡くなると言われ、心臓の力が弱まる後遺症が残ることも多い病気だそうです。
発作時の主な症状は強烈な胸の痛みですが、なぜか発作を起こした人のおよそ半数がすぐには病院へ行かなかったという調査結果が出てるそうです。
ほとんどの人が「年のせいかも」「貧血だろう」と考えてしまうのだと。
たしかに、この痛みはみんながみんなずっと続くわけではなく、数分経つと治ったりするので、救急車を呼んだり、すぐに病院に行ったりしないのはわかりますね。
こういった明らかに異常なことが起きているのに「自分は大丈夫だろう、自分だけは助かるだろう」と考えてしまうのは、「正常性バイアス」と呼ばれる心理が働いてるからだそうです。
正常性バイアス
これは災害が起こったときに「自分は大丈夫だろう」とか「大したこない」「周りの人は慌てていないし」などと思い込んで、避難が遅れて被害にあってしまう場合があって、それは「正常性バイアス」が働くからだと言われています。
正常性バイアスは脳が過剰なストレスを避ける仕組みなのです。
しかし、この正常性バイアスが過度に働いてしまうと、危険を回避できなくなるのは怖いですね。
対処法
避難訓練を日頃から行う、地域の危険地域、避難場所を把握しておく、普段からあらゆる状況を想定しておく、などが必要です。
通勤や、通学の途中で災害が起こったらどうするか、という自分の行動を考えておくこと、家族と共有しておくことも大事ですね。
それと「こんなことも起きるかもしれない」ということも考えておくのも、いざというときの脳の負担が減らせるでしょう。
つまり自分で常日頃からちゃんと考えておくことって大事です。
コロナ禍の正常性バイアス
コロナ禍の今、「自分は罹らない」って、どうしても思ってしまいがちです。
年末年始に政治家の方々が、大勢で会食をなさったとのニュースを聞きましたが、あの方達は大いに正常性バイアスが働いていらっしゃたのですね。
あんなにコロナ対策で大変であるだろう人たちなのに。
人って自分は大丈夫と思いがちな生き物なんだとわかる例にはなりました。
でも、注意している自分だって、どういう経路で罹るかはわかりません。
なので、自分は大丈夫、とか思わずに気をつけて過ごさなければいけませんね。
では!