桐谷さんのモノであふれた部屋
番組の中で、株主優待だけで生活する元棋士の桐谷広人さん(71才)のお片付けに密着するものがありました。
桐谷さんは3LDKぐらいのマンションに一人でお住まいで、部屋のほとんどがモノに埋め尽くされている状態です。
そして今回、桐谷さんはお片付けを決意。
桐谷さん部屋を片付ける
モノであふれる部屋の中にある、たくさんの本やレコード、将棋に関するものなどのコレクションを思い切って買取してもらうことになりました。
将棋の駒の中にはびっくりするような値段がついたものもありましたが(それは売りに出さず)、大量のレコードや本の中で値がついたのはわずかでした。
でも少しはお金になって桐谷さんも満足しているようでした。
捨てられない将棋雑誌
しかし、問題は昭和20年からコレクションしている約2000冊の将棋の雑誌。
将棋専門の買取業者さんも、こういう雑誌は値段もつけられないし、タダでも引き取りたいという人はいないときっぱり。
番組スタッフは桐谷さんに「これにはなんの価値もないのですから捨てましょう!」と然としますが、桐谷さんはうーんと悩みに悩んで決断できず、取っておくことになりました。
価値は人それぞれ
桐谷さんは雑誌をタダで引き取りますという人がいれば喜んで手放すご様子でしたが、なにせ昭和20年から読んできた将棋雑誌。
桐谷さんは元棋士ですから、この雑誌とともに将棋を学び、将棋のプロを目指し、成長していった人生の相棒と言っても過言ではないでしょう。
わたくしだって、「捨てればいいのに」と大いに思うのですが、さすがにその雑誌を「捨てる」という行為や言葉でさえ、辛いものがありますよね。
なんか側から見ると株主優待券を使い切らないといけないという使命感で自転車を爆走させてお店をハシゴする桐谷さんは幸せそうじゃないなあなんて思ってしまうけど、これだって幸せの定義なんて100人いたら100通り。
71才のお年にもかかわらず自転車を爆走させる脚力をお持ちで、雑誌の執筆やインタビュー、講演活動など大忙しで健康な桐谷さんはとっても幸せに違いありません。
最後に
つくづく、「捨てること」を正義にしてはいけないなあと思いました。
モノは少ないに越したことはないと思いますが、その尺度は自分と他人では違いがありますから強要してはいけません。
たとえ、親子でも、夫婦でも。
本当は、わたくしは夫の魔窟と化した部屋は片付けたいです。
もちろん、夫のものは一切触りませし、片付けろとか一言も言いませんけどね。
自分のテリトリーのものだけ今年も片付けます。
では!