4年前に亡くなった義母の友人から義母の安否を問う電話がかかってきた。
現在わたくしたち家族は義母が住んでいたマンションに移り住んで、義母が使っていた電話番号をそのまま使っている。
その友人の方はここ10年くらい重い病気で療養されていて、最近やっと外出や外のことに目を向けれるようになったそう。
わたくしは義母が亡くなった事を告げながら、義母の友人関係をパーフェクトに把握していなかったため義母の死を知らせる事ができなかったことを、とても申し訳なく思った。
でも先方も年齢的なことを考えたら、ひょっとして・・・ともちらっと考えたと言ってくださった。
夫のことも子どもの頃から知っているそうで、わたくしが「あと数年で還暦です」と言うと、義母が亡くなった事よりも、すごい驚いていた。
「まあ・・・!」
そしてわたくしたちの子どもが成人している事、今住んでいる所も近くに地下鉄の駅や都市高速、大きなショッピングモールができてすっかり変わってしまった話もした。
わたくしも20数年で、こんなに変わるなんて思ってなかった。
新幹線よりも早いスピードで変わった感覚だ。
電話で話し中も、切り際にも友人の方が「〇〇くん(夫)が還暦・・・」と何回もつぶやいたのに笑ってしまった。
きっとその方もすごいスピードで時が過ぎて行った感覚になってびっくりしてるんだろうな。
いや、ほんとびっくりする。
そしてなんだか自分だけ置いてけぼりにされたような寂しい気分にも似ている。
自分も同じだけ年をとってるんだけど。
義母の友人の方には住所を聞いたので、晩年の義母や、このあたりの様子、そしてわたくしたち家族の写真を送ろうと思った。