人出不足やガソリンの高騰などでバスやタクシーなど公共交通が減って困っているという話、よく聞くようになりましたね。
先日のクローズアップ現代でこの問題を取り上げられていたので見てみました。
公共の交通機関が減って問題になってるのは日本だけの問題ではなく、フランスでも、1960年代から自家用車の普及が進み公共の交通機関が減少し、農村部から都市部への人口流出が問題になったそうです。
そしてフランスは1982年に国民の移動の自由を守る「交通権」を法律で定めました。
それぞれの人が置かれた状況や障害に関わらず移動の自由を守るというもので、行政は移動のシステムを整える責任があるのです。
交通システムが整うと企業は従業員を雇い入れやすくなります。
それで財源としての「交通税」が企業で働く人に課せられているそうです。
これを見てわたくしは、人間は「どこにでも自由に移動する権利がある」ということを初めて知りました。
権利だなんて、生存権、教育権、参政権という「国民の三大権利」しか知らなかったけど、そういう権利がよその国では存在するんですね。
移動が権利だなんて、今まで意識したことはないですよね?
今は体が元気だから、移動することは不自由ではないけど、老いることによってそれは不自由になります。
そのようになったら、買い物は配達を頼めばいいし、行きたいところがあっても我慢すればいいし(行ける機会が来る時を待つとか)、と思ってました。
年を取ったんだからそれは仕方ないことだよねって。
でも人間だったら、いつでも自分の意思で自由に移動していいんですね。
もちろん日本には「交通権」という法律はないけども、人として生きていくのにはとても重要なことなんだと改めて気づかされました。
高齢化が進んで、人口も減ってるし、公共の交通機関が減少するのは仕方ないことだと少し諦めてるところが自分にはありました。
でも年を取ったから諦めたりするのではなくて、「自由に出かけたい!」って声高に言っていかないといけないんだと強く思いました。
今普通に生活してることで、当たり前なことって1つもないんだと気づかされることが多い今日この頃です。
では!