ラジオで久しぶりに渡哲也さんの「くちなしの花」を聴きました。
「いーまではゆびーわもーまーわるほどー」という歌です。
その歌詞の一節に「わがまま言っては困らせた子供みたいなあの日のおまえ」というのがあります。
よく歌詞で「わがまま」って出てくるんですけど、だいたいその「わがまま」は受け止めてあげるよ、とか「わがまま」言って可愛いヤツ、のように肯定的です。
「もうあなたのわがままにはこれ以上ついていけません」「やってられない!」という否定的なものはほとんどないのではと思います。
わたくしは小さい頃から「あなたはわがままだから」とか言ってすごい両親や親戚に叱られていたんですが、小さいなりに「わがまま」ってどういうことを言うんだろうと真剣に考えていました。
自分の考える当時のわがままは「お菓子買ってくれなきゃヤダヤダヤダ」って泣き叫ぶことだと思ったのですが、そういうことを一度もしたことがなかったので、なんで自分がわがままと言われるのか悩みましたが一応「わがまま」を言わないように努力してきたつもりです。
ある時歌謡曲を聴いてると大人の女の人がわがまま言って相手を困らせてる場面が出てくることに気がつきました。
大人なのにわがまま言うんだということと、相手はそのわがままを叱り飛ばすことはしないんだということにたいそう驚いたのです。
そしてそのわがままはどういう行為なのだろうと考えました。
「くちなしの花」のわがままは恐らく「帰って欲しくない」というものだと推測されますが、それくらいのことはわがままではないのでは?と思いますし、もっとすごいことを言ったのかなとも考えられます。
男性の方から別れを告げたようですが「くちなしの雨の、雨の別れが今でも心をしめつける」って言ってるので、女のわがままにほとほと疲れて別れたようではありませんから、想像を絶するわがままではなかったと思われます。
ミスチルの「少年」の歌詞にも「甘えもわがままもすべてさらけ出してくれていいよ。僕がちゃんと受け止めるよ」って言ってるんです。
「お菓子買ってくれなきゃヤダヤダヤダ」っていうのを受け止めてくれるんでしょうか?
お菓子じゃなくブランドバッグかもしれませんが。
どうも世間一般の「わがまま」とわたくしの考える「わがまま」に大きな隔たりがありそうなんですが、その違いがわかるには時間がかかりそうです。
これからも考えます!
では!