佐々木典士さんの稲垣えみ子さん著「寂しい生活」のレビューについてです。
ずいぶん前に書かれたものなのですが、わたくしは初めて読んで、とても考えさせられました。
必要でないものを削ぎ落とす
必要なものを見極め、そうでないものは削ぎ落としていく。
モノも情報も多すぎる今「減らす」ということはますます重要性が高まっていくと思う。
佐々木典士さんが書かれた2015年の著書「ぼくたちに、もうモノは必要ない」は、モノや情報があふれかえっている現代に、とても注目されました。
佐々木さんが言うようにこれから先もモノや情報を減らし続けることは重要になると思います。
無駄には価値はないのか
無駄な時間があればそれは減らし、役に立つ時間を増やす。
役に立たない人がいれば関わらないようにし、自分は役立つ人間の側にまわれるよう努力する。
世の中には「無駄なもの」と「役に立つ」ものがある。
しかし、その思考を保持している限り、その努力は空しいものになっていく。
たしかに、ムダなもの、役に立たないことには価値はないのでしょうか。
効率の良さばかり気にしていた
わたくしはここ最近ずっと時短とか効率の良さばかりを気にしていました。
子育て中の「お母さんの手作りの愛情のこもった料理」といった「ていねいな暮らし」の圧力にとても疲れ果てていたころだったので、余計に効率の良さを重視するようになったような気がします。
もちろん、生活の中でいろんなサービスや商品を使って暮らすことは大切です。
ただ、コーヒーを豆から挽いてみるとか、味噌を作ってみるとか、スカートを縫ってみるとか、買った方が早いこと、つまり「ムダなこと」を楽しむ時間ってとても大事じゃないかなあと思うのです。
ムダなことは価値がない、役に立たないことではなく、人が生きるために大事なことなんではないかと。
終わりに
うーん、ちょっと減らすことばかりに意識がいってて、「無駄はよくないこと」っていう考えになっていましたねえ・・・
モノは減らすけど、「無駄なモノ」にも目を向けてみよう。
佐々木典士さんが感想を書かれた稲垣えみ子さんの「寂しい生活」の著書も気になりましたので、今読んでいます。
またこちらの本の感想も後日書きますね。
では!