痛快に中高年のお洋服の悩みをズバッと切ってくれる地曳いく子さんの新刊です。
↓こちらの方はお洋服のお片づけに拍車がかかります。
「捨てる」ことがメジャーな昨今、「買う幸福」という、なんとなく「捨てる」ことに喧嘩を売ってるようなタイトルですが、著者は中途半端なものじゃなく本当に気に入ったものを”ひとつ買えば3つ捨てられる”と言っているのです。
バブル期にブランドものを背伸びして買ったりして、じゃんじゃんお買い物を楽しんでだわたくしたちアラフィフ世代の気持ちを十分わかっていてるので、その悩みを丁寧に説明してくれています。
この本で印象に残った事。
世の中はこのところずっと身辺整理ブーム。(中略)”物が増えることは悪”という雰囲気に。もちろん、いらないもの、使わないものは捨てる方がいいのは事実。(中略)
これから一生、何も買いたくない、何も持ちたくないなら、もはや尼寺に行くしかない。
そうなんです。
使わないものを取っておくのはムダだと思いますし、何もない空間はとても落ち着くものです。
でも物を増やすことに罪悪感を抱いてしまうのはよくないですよね。
そして、著者は「恋と買い物は同じ!人生を楽しく幸せにしてくれる」と言っています。
「買い→オトコ」と置き換えて、衝動買いをイケメンだけど何年経っても飽きず、出会った時のトキメキが2年も3年も経ってもずっと続いてる、自分に自信が持てるようなオトコ、とかに例えてるのが面白かったです。
でも、逆に言うと、イケメンは好きだけど、それでときめくかどうかは人それぞれですよね。
人によってはときめく対象が電車や新幹線、アニメや小説の登場人物だったり。
なので、この本で言う「お買い物→服を買うこと」、になっていますが、別に服を買う事だけが人生を楽しく幸せにしてくれるってことではないということ。
わたくしたちは、服だけでなく他のものも「買うこと」にあまりにもシビアになりすぎていたかもしれません。
ただ、「恋と買い物は同じ!」と言っているように誰もがカサノヴァのようにたくさんの人と恋愛できるわけではありません。
(カサノヴァは18世紀のヴェネチアの作家で、多くの女性と恋愛遍歴を重ねたプレイボーイ)
たくさん買えばいいというわけではないので、注意が必要です。
服を捨てる前にまず捨てるもの。
・物を増やすことに罪悪感を抱いてしまうこと
・年をとることにあらがう気持ち(変化を受け入れて楽しむ)
・一生ものという考え
他にも服の賞味期限についてなど、服選びのヒントになることがたくさん書いてありますので参考になります。
幸せになれる買い物をどうすればできるかを考えることがだいじですね。
今日も読んでくださって、ありがとうございました。
では!