2016年6月公開、2019年11月6日加筆、修正
捨てられない本がいくつかあります。
松田道雄著「私は赤ちゃん」
松田道雄著 「私は赤ちゃん」と「私は二歳」1960年頃に書かれた本です。
松田道雄先生は医師で育児評論家。
1908年生まれ、1998年に亡くなられました。
実はこの本はわたくしの母の本なんです。
わたくしも子どもの頃から読んでいて、子どもが生まれてから、また読み直し、今はわたくしの家にあります。
今でも変わらない育児の悩み
いわさきちひろさんの挿絵がかわいくて、子どもでも楽しめました。
子どもを持って、読み直して、「昔の本だけど、今読んでもすごくためになる!」と驚きました。
医学は日進月歩で、どんどん進んでいってるのにですね。
もちろん、1960年頃の本なので、パパさんが家の中でたばこを吸ったりとか、現在では大ひんしゅくを買うような場面もみられますが、現代の家庭と何ら変わりません。
育児書としてはもちろんですが、読み物として十分楽しめます!
なぜ今も変わらないんだろう?
いろいろ、お!っと思わされる所もたくさん。
早期教育に熱心なお家の人を見て「親が子どもにあまり期待をするって事は親が不幸だったのかもしれない」とか、お父さんがあまりクタクタにならずに、元気いっぱい帰ってきて、子どもと遊んだり、お風呂に入れるようにするべき、など、今でも議論されてる事ですよね。
他にも保健婦さんが、職場に子どもを安心して預ける所を作って働けるようにしてもらったらいいのに、とか話してる場面がありました。
なんだか、現代とちっとも変わらない問題ですね。
便利な道具とか、技術はすごい進歩してるのに、子育ての事ってぜんぜんなのね。
60年代にはあまり問題視されてなかったこと
それから、60年代には、そんなになかったと思うのですが、
介護問題!
60年代の昔も大変だったけど、今はそれプラス介護です。
1963年、日本の100歳以上の高齢者の人数は153人。
それが2018年は69,785人(女性が88%を占める)。
出生数は1,659,521人(1963年)から918,397人(2018年)と減る一方なんですけどね。
なんだか、60年代よりも現代の方がいろいろ大変になってる気もします。
一度、松田道雄先生の本、読んでみて下さいね。
今も発売されてます!
では!