
2010年のNHKのドキュメンタリーを観ました。
ヒマラヤの奥地に住む村の人たちが、夏のあいだだけ雪が溶けて現れる道を通って、チベット高原の街まで買い物に行く様子を追った番組です。
お買い物に行くっても、私たちの感覚とはまるで違います。
谷底の村から急斜面の道を登ると標高4650mの頂上。
そこから切り立った断崖の一本道を進んでいきます。
もちろん道といっても崖(高さ200m)に1mぐらいの幅に削られたもの。
そこを歩いて3日間、大人七人、馬19頭の隊列を組んで進んでいく姿に、ただただ驚くばかり。
かつては多くの人や馬が命を落としたそう。ほんと命懸け。
帰り道はたくさんの生活物資を馬に乗せ、人も荷物を担いで帰ります。
洗濯機(30kg)を一人で背負って歩く男性の姿には、驚き。
お店で洗濯機を選ぶ基準が「一人で背負って持ち帰られるか」というのがすごいと思いました。
その男性は結婚した時はタンスを、子供が生まれたときは乳母車や粉ミルクを、村に電気が通るとテレビを買って担いで、すべて自分でこの崖の道を通って帰ったそうです。
どれもこれも、「家族のために」買ったもの。
ひとつひとつのモノが、家族の時間や暮らしとつながっていて、その大切さが、じんわり胸にしみました。
私たちは、いつでも何でも手に入れられる時代に暮らしています。
便利ですし、ありがたいことです。
でもそのぶん、ひとつひとつの「モノ」への思いは、ずっと軽くなっているのかもしれませんね。
もちろん、日本の街とヒマラヤ奥地の村では生活の前提がまるで違うから、単純に比べることはできません。
でも、「モノを持つ幸せ」って、何だろう?と、改めて考えさせられました。
もうすぐゴールデンウィーク。
モノは買わずにお金をできるだけ使わない休日を過ごしてみようかなと思います。
それではまた!
