リウのくらしの絵日記

楽しいシニアライフを目指す50代の毎日♪要介護3の母は現在施設で暮らしています。本ページはプロモーションが含まれています。



楳図かずお作品に怯えた昭和キッズ

漫画家の楳図かずお先生が亡くなられました。(享年88歳)

 

楳図かずお先生の漫画が好きとか嫌いとかはないんですが、わたくしの心にトラウマとして永遠に残る漫画をお描きになった偉大な漫画家という思いが深いです。

 

年齢のお若い方は自分で選んで楳図先生の漫画をお読みになった方々が多いと思います。

 

しかしわたくしのような昭和40年代50年代に先生の本を読んだという子どもは、お兄ちゃんお姉ちゃんや親戚の家に置いてあった漫画作品をうっかり読んでしまった(またはうっかり借りてしまった)というのが圧倒的だと思うのです。

 

なんの予備知識も心の準備もなく読んでしまった楳図作品は、とてつもなく暗く恐ろしい世界で、多くの昭和のちびっ子はトラウマになってしまったのではないでしょうか。

 

わたくしは通っていた病院の本棚にあった少年サンデーに連載中の「漂流教室」を読んでしまい、ずっとトラウマです。(のちに「洗礼」「赤んぼ少女」も読んでしまう)

 

漂流教室」は全部読んでいないのですが、その中で虫の大群(人を食ってしまう)に襲われるシーンがあって、主人公の男の子の腕に1匹の虫が入り込んでしまうのです。

 

しかし彼はまだ体内の奥深くに入り込んでいない虫を腕の肉ごと食いちぎり、吐き捨てた虫を叩き潰します。

 

この躊躇がないとっさの判断を自分だったらできるだろうか!?と小学2、3年生ぐらいのわたくしは真剣に考え込んでしまいました。

 

それ以降、時々自分の腕にかぶりついて、これをそのままガブっといけるか?とずいぶん悩んだものです。

 

結構この恐怖が大きくなるまで残っていましたねえ。

 

ほんと怖かった!

 

多分楳図作品の恐怖って親や友人にも話せなくて、心の中でどす黒くぐるぐる渦巻いてたという人は多かったのではないかなあ。

 

あの恐怖はもう味わいたくないけど、昭和のどこか寂しくて、暗い時代を少しだけ懐かしく思いました。

 

楳図かずお先生のご冥福をお祈りいたしております。

 

では!