西日本新聞に連載されている詩人の伊藤比呂美さんの人生相談「比呂美の万事OK」の記事です。
相談内容は通院で週2回ほどバスを利用している足の悪い80代の男性が「優先席に若者が座っていて席を譲らないし、バスのアナウンスでも席を譲るように言わないのは不親切すぎやしないか」というもの。
比呂美さんの答えは単純明快で、
すわっている若者のそばに立って単刀直入「座らせてください」と言ったらいいと思いますよ。(相手を責める口調ではなく、あっけらかんとどうどうと)
席をゆずるというのは、あなたがだれかにしてもらいたい行動であって、だれかがしたいと思ってる行動ではなく、その人はあなたじゃないから、あなたの欲求がわからない。
席をゆずらない若者はただ単に気付かないのかもしれないし、自分の身近に高齢者がいなくて、どう接していいのか迷ってるかもしれませんし、席を譲ったら年寄り扱いしたと怒られるかもしれないと思ってるかもしれません。
自分が足が悪いことに気がついてほしい、高齢者に席をゆずるのは常識だろう、などという一方的な「察してほしい」なのですよね。
人間関係のトラブルの多くはこの「察してほしい」ことを察してくれないことから起こるように思います。
その人はあなたじゃないから、あなたの欲求がわからない。
特に日本人って「空気を読む」とか「わきまえる」とか「常識」を求めすぎています。
たしかにわたくしも「なんでわからないのかしら!普通わかるよね!」なんて一人でムカムカしたことあります。
そう!その人は自分じゃないから、わからないんですよ。
逆に人に「普通わかるよね?」なんて言われたら、「あんたじゃないからわかんねーよ!」って言い返したくなりますもん。(自分が言われると腹立つ)
まず「言語化しないと100%伝わらない」ということを前提にコミュニケーションしていかないといけません。
「察して」はやめましょう!
わたくし、めちゃ反省〜汗
では!