
今、実家の最終的な片付けをしています。
特に母の鏡台は難敵でして。
アクセサリーや化粧品、美容道具などなど・・・
引き出しを開けるたびに母の「おしゃれ好き」がどっさり出てくるのです。
鏡台は三面鏡になっていて、小さい頃はよく顔を突っ込んで、無限に続く自分を見るのが楽しかったですね。
そして、母は毎朝欠かさず、その鏡台の前に座って、せっせと化粧に勤しんでいました。
ほんとおしゃれとか美容が好きだったんですね。
私が結婚するとき、婚礼家具を大川市の家具店に行って、父に買ってもらいました。
ちなみに大川市は福岡県で「家具のまち」として有名なところ。
福岡の人は結婚する時は婚礼タンスを大川で買うのが昔のステータス。
昭和一桁の父としては、娘の門出には、大川で婚礼タンスを!と張り切っていたのです。
ところが婚礼タンスも家が狭いからいらないぐらいに思っていた私は、「鏡台はいらないよ」と言ってしまい、たちまちその場は険悪なムードに。
「結婚するとに鏡台を買わんとか、おかしか!」
「いやー洗面所の鏡で十分よ!」
そこにすかさず家具店の店員さんが「ここはお父様のお顔を立てましょう」と仲裁してくださいました。
結果、鏡台は買いました。
でも結局毎日忙しすぎて、鏡台の前に座って化粧をするヒマなどなく、数年後こっそり鏡台は処分。
そしてタンスも整理タンスだけ残して処分してしまいました。
母は何度もうちに遊びに来ていて、タンスや鏡台がないのはわかっていたと思うのです。
でもそのことに触れることは一度もありませんでした。
気づいていたのか、知っていて黙っていたのか。
今となっては分かりません。
でも、私たち家族が元気に過ごしている様子を見るだけで、それで十分だったのかもしれないなあ、と片付けをしながら思っています。
今どき婚礼タンスを揃えるご家庭は少ないでしょうし、ニトリに行けば、おしゃれな家具がお手頃な値段で手に入る時代です。
でも父だったら「婚礼家具は絶対大川で買わんといかん!」って言い張っただろうなあ。
それではまた〜
