
“かかりつけ医”と呼ぶには、どこからがスタートなのでしょう。
SNSで「『かかりつけ医』だと思ってたけど、お医者さんにはそう思われていなかった」という投稿を見ました。
「かかりつけ医」ってそもそもどういう存在なのでしょうね。
私も母のことで悩んだことがありました。
認知症の手続きをする時に「『かかりつけ医』はどこですか?」と聞かれたり、施設の入居の際の手続きの時も記入を求められたりしました。
母は内臓面では全く問題がなく、通っていたのは骨粗しょう症と腰痛の治療のための整形外科だけ。
その時初めて、高齢になると「かかりつけ医」が必要な場面が増えるんだなあって実感しました。
実家から離れた場所にある高齢者施設に入居したときには、施設の人に「『かかりつけ医』を決めなければいけません」と言われて、近くの内科病院に母を連れて行きました。
でも、その時先生は「認知症以外、どこか体に具合が悪いところはあるんですか?」って、不思議そうな顔。
病気じゃないのになぜ来たの?って空気でした。
まあ、その時は私も先生の言う通りだと思いました。
「かかりつけ医」って急に「今日から『かかりつけ医』になってもらえませんか?」って頼むものなのかなあとも思ったり。
病院側からすれば「一度来ただけで“かかりつけ”と思われても」という感覚なのかもしれません。
一方で、患者側は「とりあえず相談できる先生」を持ちたい。
そこに、大きな認識のズレがあるように感じます。
子どもが小さい頃は、いつも同じ小児科にかかっていました。
あれがまさに「かかりつけ医」でした。
でも、大人になると病院に行く機会は減り、同じ病院で診てもらうというのが難しくなります。
数ヶ月に一度定期検診を受ける歯医者さんのように「かかりつけ」ができるといいんでしょうけどね。
年齢を重ねるほど「かかりつけ医」というのを持っていた方がいいということなのでしょう。
自分の「かかりつけ医」について悩んでしまうなあ。
それではまた!