観たい!と思いながら第一回目を見逃し、ようやくしっかり第2話を観ました。
NHKドラマ10の「舟を編む」、2012年本屋大賞を受賞した、三浦しをんの小説が原作です。
これからの展開も楽しみですが、今回はドラマの中での印象的なセリフについて書きます。
人気ファッション誌の編集部から、突然、辞書編集部に異動になった主人公岸辺みどりさん。
同じ編集部の主任・馬締(まじめ)さんにこう言われるのです。
「もし諦めるとしても、岸辺さんに、あきらめて、あきらめて、あきらめてほしいです」と。
みどりさんは「めっちゃ諦めるってこと...?」といまいちピンときていない様子でした。
そしてドラマの終盤で、みどりさんは、この「あきらめる」の意味を恋人との別れを通して少しずつ理解するのです。
⚪︎あきら・める【明ら・める】
物事の事情、理由を明らかにする
⚪︎あきら・める【諦・める】
望んでいたことの実現が不可能であることを認めて望みを捨てる。断念する。思い切る。
恋人のことを自分にとって都合の良いような存在として見ていたことをみどりさんは気づきます。
それが「明らかになった」ことで、もう一度やり直したいと願っても、それはもう無理なのだと、「諦める」。
同じ「あきらめる」でも、こんなに意味が違うんですね。
そして、「明らめる」には「心を明るく楽しくする」という意味もあるそうです。
馬締さんは、みどりさんに「明らかにして、諦めて、心を明るくして欲しい」と願ったのですね。
SNSで絵文字や短い言葉で気軽なやり取りができます。
それも楽しいけど、こうしてひとつの言葉の奥にある意味をじっくり感じてみる時間も、大切にしたいなと思いました。
ドラマを観ながら、辞書ってこんなに丁寧に丁寧に作られるのだなあという発見もあり、これからの展開が楽しみです。
それではまた!
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