今朝のNHKの「おはよう日本」で「認知症の診断から支援につながるまでの空白を作らない」という話題が取り上げられていました。
番組では、80代の男性が、要介護1と診断されてからも長く介護サービスを使わず、8年間ご家族だけで介護されていたというお話が紹介されていました。
理由は「なんでどこも悪くないのに行かなきゃならないのだ」と男性が強くデイサービスを拒否されていたからだそう。
ご家族もケアマネさんも悩まれていたそうですが、症状が進み、別の病院の医師の勧めでようやくデイサービスの利用が始まりました。
奥様も一緒に通う形で、やっと受け入れてくださったとのこと。
今では男性は楽しんでデイサービスに通っておられますが、ご家族は「もっと早くデイサービスに通わせていたら、認知症の進行をゆるやかにできたかもしれない」と言われていました。
私の母のも、「デイサービスは年寄りの行くところ」と断固拒否。
見学には行くけど、すぐに帰ろうとして、お手上げ状態でした。
でも、そのたびに担当のケアマネさんが「次はここに行ってみましょう」と、何度も提案してくれました。
その粘り強さで、ようやく母が「今日は楽しかった」と言ってくれる場所が見つかったのです。
私ひとりだったら、とっくに心が折れていたと思います。
あのときのケアマネさん、ほんとうに神様のようでした。
たぶん、私の「もう限界」という顔が伝わっていたのでしょうね。
介護サービスって、もちろん認知症患者さんのためのものだけれど、同時にその家族の心身のためでもあるのだなあと、しみじみ思いました。
母の認知症がわかったとき、どう暮らしていけばいいのか、本当にわかりませんでした。
「診断」と「介護」は、別のフェーズなんだと、あの時ようやく実感しました。
専門家の方も、認知症は「介護サービスに限らず何らかの支援につながることが重要」と言われていました。
まずは身近なところ、たとえば近所の「地域包括支援センター」にすぐに相談!
これ大事です!
困っている方、ひとりで抱えず、ぜひ一歩だけでも相談してみてほしいと思います。
それではまた!