NHKの番組「クローズアップ現代」で「感情リテラシー」という言葉が取り上げられていました。
「感情リテラシー」とは感情を正しく認識して解釈し、表現する力のこと。
わりと最近になって聞くようになった言葉ですが、なるほど…と思いました。
私が子どもの頃は「人の気持ちを考えなさい」が当たり前でしたが、今は他人だけでなく、自分の気持ちにも目を向けて、言葉で表現することが大事だと言われています。
最近、特殊詐欺の“闇バイト”に関わる若者が後を絶ちません。
その背景には「若者の貧困」があるとされてきましたが、「感情リテラシーの欠如」も一因ではないかと番組では指摘されていました。
闇バイトに関わった少年たちの中には「被害者」のことを考えたことがなく、「自分の気持ちがわからないと思う」という子がとても多かったそうです。
小さいころから感情を抑え込んできたため、感情を表す言葉もとても少ない。
嬉しいときも悲しいときも、何でも「ヤバい」で済ませてしまう・・・
同じ「怒り」を表す言葉にも「激昂」「激怒」「嫌悪感を抱く」「うんざりした」など様々なものがあります。
感情を言葉にできるということは、自分を理解することにつながる。
そして、人の気持ちに気づく力にもなります。
私もついつい「ヤバい」なんて使ってしまいますけど、これからはもっと豊かな言葉で自分の気持ちを表現できるようになりたいなあと思いました。
それではまた!