月に2回、施設に入居している母に会いに行っています。
去年のブログを読んでいたら、元気な頃はいつもメイクをしっかりしていた母が、施設ではノーメイクなので、なんだか寂しいなあと感じたことが書いてありました。
そこで面会しに行った時だけ、母に眉と口紅だけをメイクしてあげていました。
でも今は何もしていません。
あの頃に比べると、母のヨボヨボ感はずっと増し、より小さくなりました。
そして私もメイクしていない母を見ても何も思わなくなりました。
自分では気づいていなかったけど、認知症でだんだんと変わっていく母を受け入れられなかったのでしょうね。
そういえば、1、2年前は、母が元気な頃好きだったシャンソンのCDを車の中で聞かせたりと、いろいろ工夫していました。
でも、初めの頃は少し口ずさんでいたシャンソンも、すっかり無反応になりました。
ある日、車のラジオから流れてきた坂本九の「上を向いて歩こう」に手拍子を取るような反応を見せてくれました。
「今の母はこれが好きなんだなあ」って、この瞬間が大事なんだなあと気がつきました。
「元気な頃の母が好きなものをいろいろ体験させよう作戦」は私一人の自己満足でしたね。
もう今は面会に行ってもドラッグストアに連れていくだけです。
それだけでいいんだ、ってようやく自分で納得できました。
ただ一つ、昔から変わらないのは、コーラとリポビタンDだけです。
それだけは、今も変わらず母の楽しみのようです。
それではまた!