ポッドキャスト番組「となりの雑談」でジェーン・スーさんの相方桜林直子さんのエッセイがとても面白いです。
「本当はやりたくないことを頼まれたときに『やりたくない』と言えず、断れない人が多くいる」というのがテーマだったんですけど、以前のわたくしがまさにそうだったので、とても興味深く読みました。(今はちゃんと断れる)
「わたしだったらこう断るよ」と断り方をアドバイスすることはできるが、それでは意味がないのだなとわかった。どう断るかのもっと手前で、「自分はイヤなものを担当しなければいけない」とか「人の期待にはすべて応えなければいけない」というような設定が邪魔をしているので、まずはその設定を解く必要があるのだ。
そう!どうして自分は「人の期待にはすべて応えなければいけない」と設定していたのかな?
桜林さん曰く、そう言う人の多くは、「もっと働けばいい結果が出る」という望み、「サボっていてはちゃんと評価されない」という恐れから、もっともっと人より我慢して頑張らなければダメだ!と言う「鬼コーチ」が自分の中にあるのではないかと。
そしてその解決策として、厳しい鬼コーチを追い出すのではなく、横に立って、頑張りすぎては体を壊すから、休んだり、もっといい方法を一緒に探してみようと提案してみる、と。
自分の中に考えるメンバーを増やして、対話させてみるという考えは全くなかったなあ。
自分の体は1つだけど、考え方は1つではないですもんね。
いろんな方面から考えを持ち寄って、自分に一番良い解決策が見つかるという方法は良いなあ。
桜林さんは自分の中に平野レミさんがいるそう。
わたしがつい悪い癖でひねくれた考え方をしたときや、深刻になりそうなときに、彼女は「そんなことどうだっていいのよー!」と明るく言ってくれる。そうするとわたしも「そうかもな」と思える。
いいなあ、平野レミさん!
わたくしもレミさんにいてもらおう。
そしてIKKOさんにもいてほしい。
何かあっても「どんだけー」「背負い投げー」って言ってくれて、肩の力が抜けそう。
桜林さんのエッセイ、とてもよかったので読んでみてくださいね。
では!
8.「自分」を多面的にみる――わたしの中の鬼コーチ問題 | あなたには世界がどう見えているか教えてよ 雑談のススメ | 桜林直子 | 連載 | 考える人 | 新潮社