テレビで、ある1組のカップルの結婚式に同行する番組を観ました。
新婦になる女性は、現在ではほとんどやらなくなった昔のしきたりに則った結婚式を選択します。(新婦のお母さんの時代くらいは主流)
それは自分の家から花嫁衣装で親族一同と共に出て(花嫁行列と言われるけど、現代は車で移動)、新郎の家に向かいます。
そして決してその車は「バックはしてはならない」という鉄の掟があります。
もう家には戻らない、ということです。
新郎の家についた花嫁は玄関で差し出された杯に入った水(一生水)を飲み、その杯はその場で叩き割られます。
一生水は、「一生この家の水を飲む」という誓いの意味があり、杯をたたき割るのは、「もう帰るところはない」という決意表明だそう。
そしてその家の仏壇に手を合わせ、そこからみんなで結婚式の会場へ向かいます。
花嫁さんが家を出る時も、新婦の家に入る時も御近所さんが集まって祝福し、みんなに紅白饅頭が振る舞われます。
ご家族も御近所さんも幸せないい風景だなあって、とっても暖かい気持ちになりました。
が、しかし!
日本の結婚制度って、新郎新婦二人だけの問題ではなく家と家との関係を結ぶモノなのだなあって、つくづく思いました。
もちろん上記の結婚の風習は昔のもので、現在はほとんど(たぶんゼロに近いかと)やっていないでしょうけど、「〇〇家の嫁」「嫁をもらう」「家に嫁ぐ」「今日からあなたは〇〇家の一員」という意識はいまだに大いにあると思います。
重い!重すぎる!
近所の目とか新郎の一族の圧がめちゃくちゃしんどい!
昭和生まれのわたくしでさえ、うわあああああってなりました。
だから、結婚すると女性は「いいお嫁さんにならなくては」とか「いいお母さんにならなくては」と頑張りすぎてしまうのですよね。
もちろん男性も「結婚したんだから頑張らないといかんよ」とか「家を建てろ」というプレッシャーを受けるけど。
最近はあまり家を重視しない結婚も増えてると思うし、家を大事にする結婚もいいと思いますが、結婚へのハードル高すぎ!
政府も少子化対策として経済対策などいろいろ考えてるけど、まず結婚のハードルを下げないと子どもが生まれないですよ。
フランスのように社会保障、税金、財産、子どもができたときの手当てが法律婚とほぼ同様に保証されるPACSという制度があればいいと思うんですけど、難しいんですかね?
昨年の日本の人口の増減数は78万人のマイナスだそう。
佐賀県の人口が80万人ですから、これから日本は毎年佐賀県が一つずつ消滅しいてくんですよ!(佐賀県は1つしかないけど)
わー考えたら怖いです。
対策はしないといけないとは思うけど、社会保険料が上がるそうだし、一筋縄ではいきませんね。
昔の伝統を大切にする習慣や儀式も大事だけどね。
では!