昔の本を読んでいたら「蒲柳の質(ほりゅうのしつ)」って言葉が出てきたんですよ。
ふりがながふってあったから「ほりゅう」って読んだけど、「かばやなぎ」かと思った。
半世紀以上生きてきて、初めて出会った言葉よ、これ。
ご存知でした?
「柳」という漢字があるので「ほっそりしている」という意味かな?と思ったら、
生まれつきからだが弱く、病気になりやすい体質のたとえ。
「蒲柳」はかわやなぎのことで、その葉は早く落ちてしまうことから、虚弱な体質をいう。
今は「虚弱体質」って言葉で済むものねえ。
ダイレクトに体弱っ!じゃなく、川の柳のよう、と柔らかい表現がとても美しいけど、今は、というかこの先も使うことは無いと思われる。
この言葉は失われていってしまうのか・・・
なんだか寂しい。
知らない言葉や、この世から消えていってしまいかけてる言葉がたくさんだけど、こうやって「知る」ってことは、シニアになっても大切なこと。
学んでもお腹いっぱいにはなれないけど、知識が豊かになることで人生も豊かになると思うの。
ちなみに「蒲柳の質」の対義語は「松柏の質(しょうはくのしつ)」。
体が丈夫なことのたとえ。または、意志や信念が固いことのたとえ。
「松柏」は植物の松と柏のことで、どちらも常緑樹で一年中緑の葉をつけるということから、体力や意志が強いことのたとえ。
今日は知らない言葉を2つも覚えちゃったわ!
でも、きっと何かを2つ以上忘れていると思うのだけど、気にしないでおこう。
では!