認知症になると、もう何もできなくなるって思っている人は、けっこういるようです。
認知症の症状で、できなくなることや理解できなくなることは増えるのですが、できることは残っているのです。
母にもできることはやってもらおうと思っています。
というと母のできることをやってもらって認知症があまり進まないようにしてるようですが、それよりも母がデイから帰ってきて昼寝をしないように(夜眠れなくなるので)、どこかに出かけようとしないように、何かをやってもらいたいのです。
でもできることは単純なことに限られるので、そのお膳立てもなかなか苦労します。
先日はお鍋でキャベツと薄切りの豚肉の重ね煮を作っていたのですが、目敏く見つけた母はそれをお箸でぐるぐるかき混ぜようとします。(重ね煮なので、ぐちゃぐちゃにしたくなかった)
慌てて、野菜を千切りして「これを炒めて!」とフライパンを差し出すと、「わかった!」と意気揚々と炒めていました。
そして洗濯物をたたむこともできますので、わたくしと夫の取り込んだ洗濯物をわざと部屋に放置しておきます。
母は、だらしないわたくしを叱責することで「私がやらないとほんとダメだねえ」という気持ちになって、とっても満足そうです。
人って誰しも「自分の役割」があると充実するのですね。
わたくしもずっと何かしら自分でできることをやって生活できたらいいなあ。(難しいけど)
子どもが小さい頃、家事のお手伝いをしてもらう時、子供のやりやすいようにいろいろ考えて手伝ってもらってたことを思い出します。
子どもが一生懸命手伝う姿は可愛くて嬉しかったけど、母は偉そうに「あんたはもう!」って言ってくるので腹立つわ〜。
でも、最近は洗濯物をたたんでいても、途中でやめてしまって、別のことをしていることが増えたんですよねえ。
一つのことを長くし続けるってのが難しくなってきたのかもしれません。
でも、口答えや文句は言うのよ!プンスカ!
では!