「私はお金が一銭もなくて情けない!」と母は時々思い出したように言います。
母には現金を持たせていません。
一年前、母は家の中で通帳をどこかにしまい込んで、わからなくなる、ということを頻発しだしました。
お金を下ろす作業はわたくしがやって、通帳の保管は母がやるというふうにしていたのですが、何度も紛失するので、わたくしが管理することになりました。
通帳は自分の手元に置いておきたい!と母はかなり粘ったんですけどね。
あの頃は母はまだ自分で買い物に行けてたので、財布に1万円ぐらい入っているようにしていました。
今年ぐらいから、お金の払い方がわからなくなってきましたし、お金を持っていたら一人でこっそり外出したり、バスに乗ってしまう可能性があるので、持たせないようにしました。
買い物はわたくしと一緒に行けばいいと思うんですが、どうしても一人で行く!と言い張ります(最近はあまり言わなくなりました)。
やはり自分で好きな時に自分で選んで、自分で支払いをしたいんですよね。
気持ちはすごくわかるけど、歩くのはよろよろだし、何を選んでいいかわらないし、自分でお金を数えて払うことができないから、仕方ないです。
それに今は週6でデイサービスに行ってるので、買い物に行きたい!という考えがなかなか浮かばないようです。
たまーに思い出して冒頭の言葉を発したりします。
他には、
「お金をちょうだい!」←美川憲一さんの歌!
「お金を持っていないから服も買えない!」
「何にも買えない!」
なんか老女に「お金をちょうだい!」って言われると、軽く精神的にダメージを受けます。(けっこうなパワーワードだよ)
買い物って、ただモノを買うという行為だけでなく、自立している!自分は自由だ!と実感できるものなのだなあと思いました。
では!