義母の遠近両用メガネ
このところ、老眼が急激にすすみました。
ちょっと前までは、「心の目で見ればわかる!」と勘を交えてなんとか乗り切っていたのですが、もう勘が働くような見え方ではなくなってしまったのです。
眼科に検診に行きましたので、老眼鏡を新調しようと思っております。
老眼鏡で思い出したのですが、6年前に84歳で亡くなった夫の母は死ぬ数年前(78か79くらいかな?)まで、どうも老眼ではなかったようなんです。
義母はわたくしが夫と結婚する前から眼鏡をかけていて、遠近両用メガネ(上部が老眼、下部が近視のレンズになってる)を使っていました。
ある日、「新聞の字が読みにくい」というので、「老眼が進んで度が合わなくなったのかな?」と思い、一緒にメガネ屋さんに行きました。
視力検査などいろいろしてくださったお店の方が、申し訳なさそうに「あの・・・このメガネで多分問題ないと思うのですが・・・」と言われます。
よく聞くと、老眼の部分の度数はもう少し度数をあげてもいいかもしれないけど、これで十分見えるはず、そして下部の近眼用と思ってたレンズの部分は全く度数が入ってないとのこと。
つまり、義母の視力は正常で、老眼が少し進んでいる状態だったのです。
結婚以来、義母はずっと近視だと思ってたけど、メガネはおしゃれのためだったのか。
「この上の方が老眼用のレンズになってるんだけど、これを使って新聞読んでなかったの?」と恐る恐る聞くと、義母は老眼レンズの部分を使わずに読んでたみたいです。
眼鏡を作り直しても・・・という感じだったので、とりあえず何も買わずにお店を出ました。
家に帰って、義母に新聞を読むときはメガネをずらして上のレンズの方で見るんだよ、と説明しても今ひとつ要領が飲み込めなかったので、大きな虫眼鏡を探して、これで読むようにと渡しました。
老眼鏡なしは羨ましい
70代で、老眼鏡なしで新聞を読めてたのがすごい。
というか、なんのための遠近両用メガネ。
おまけに義母は更年期障害の症状が出たことがないとも言ってました。
老化も人それぞれなんですね。
それから数年後、義母に認知症の症状が出始めて、それから介護施設に入居、そこで亡くなりました。
施設に入居後は眼鏡を使うことはありませんでした。
目が悪いわけでもないのに、メガネをかけるようになった理由とか、遠近両用にした理由とか聞いておけばよかったな。
でも、多分、人に勧められたからじゃないかと思ってる。
義母って負けず嫌いだけど、押しに弱かったからなあ。
ちなみにわたくしは近視、乱視、老眼であります。
では!