「高齢者には否定的な言葉を使ってはいけない」と言われますし、わたくしもこのブログで何度も書いているのですが、つい使ってしまうので気をつけるようにしています。
先日実家に行った時、母にお昼のお弁当を買ってくるよう頼まれました。
最近の母は、買い物のお金の支払いで小銭を出すのが難しいらしく、いつもお札で支払うので財布は小銭でパンパン。
母が千円札を渡そうとするので、「こっちの小銭で支払うからお札はいいよ」と言うと、「どうしてそんな恥ずかしいことをするの!」ってめっちゃ怒ります。
「小銭で二千円くらいあるから、大丈夫よ」と言っても、「買い物を頼むのに小銭じゃおかしいでしょ!」と引きません。
言い合ってもしょうがないので、小銭入れとお札を持って買い物に行きました。
認知症のせいで、お札と小銭では金額が違うと思ってるのかなあ・・・と思ったのですが、よーく考えたら、人に頼み事をするのにお札じゃなく小銭を渡すのは失礼だという意識が母には強く残ってるのでしょうね。
それがたとえ家族にお使いを頼むだけのことであっても。
あとで冷静になって考えたら母のこだわりがわかるのですが、その時は「は!?何言ってんのよ!」と神のステージに近いと言われているわたくしでもブチ切れてしまいます。
母は昔から気が強くて負けず嫌い。
これからますます磨きがかかるのでしょうね。
わたくしも母の態度に瞬間的に反応せずにいったん「そうお?」と返事して冷静にならないといけないなあと反省しきりです。
でも心のすみでは、なんでわたくしばかり子供の頃からずっと親に気を使ってんだよ、と不満はあります。
そしてこの不満がわたくしが年老いて認知症になった時に爆発して「暴走凶暴老女」になって子供たちを苦しめたら・・・と恐ろしくなります。
どうしたらいいんだろう、と時々不安になる今日この頃です。
では!
小銭が使いにくいシニアこそカードで支払ったら便利だと思うけど、うちの母はスーパーでの買い物で使うのには抵抗あるようです。