西日本新聞に連載されている詩人の伊藤比呂美さんの人生相談「比呂美の万事OK」、5/4の記事が面白かったです。
通院で週2回ほどバスを利用している足の悪い80代の男性が、優先席に若者が座っていて席を譲らないし、バスのアナウンスでも席を譲るように言わないのは不親切すぎやしないかというものです。
比呂美さんの答えは単純明快で、
すわっている若者のそばに立って単刀直入「座らせてください」と言ったらいいと思いますよ。(相手を責める口調ではなく、あっけらかんとどうどうと)
席をゆずるというのは、あなたがだれかにしてもらいたい行動であって、だれかがしたいと思ってる行動ではなく、その人はあなたじゃないから、あなたの欲求がわからない。
席をゆずらない若者はただ単に気付かないのかもしれないし、自分の身近に高齢者がいなくて、どう接していいのか迷ってるかもしれませんし、席を譲ったら年寄り扱いしたと怒られるかもしれないと思ってるかもしれません。
自分が足が悪いのを気がついてほしい、高齢者に席をゆずるのは常識だろう、などという一方的な「察してほしい」なのですよね。
人間関係のトラブルの多くはこの「察してほしい」ことを察してくれないことから起こるように思います。
その人はあなたじゃないから、あなたの欲求がわからない。
特に日本人って「空気を読む」とか「わきまえる」とかを求めすぎています。
まず、「言語化しないと100%伝わらない」ということを前提にコミュニケーションしていかないといけませんね。
わたくし、めちゃ反省〜汗
では!