「片付けは私が死んでからにして!」と数年前に実家の母に言われてから、母の前では「片付け」という言葉を口にしなくなった今日この頃。
と言っても、まったく無視するわけにもいかないわけでもあります。
保険証紛失
去年の話ですが、新しく来た健康保険証が見当たらないと母から電話がかかってきました。
封筒に入れて、台所のテーブルに置いていたけど、どこにいったのかさっぱりわからんと言います。
母世代は多いと思うけど、郵便物とかダイレクトメールとか、何か必要になるかも、とテーブルに置いたり、引き出しに突っ込んで保管している場合が多いです。
その後さんざん探して、結局家計簿にはさんでいたのを発見。
その日母はデパートに行く予定にしていましたが、時間がなくなり行きませんでした。
捨てていいのに捨てられない
わたくしは一週間に一度は実家に行って、送られてきた郵便物や、町内会の書類などに目を通し、保管するものと、しないものに分けて(ほとんど保管の必要なし)、「これは捨てていいよ」と分別してたのだけど(わたくしが直接捨てるのは拒否)、どうやら、「捨てていいもの」を捨てずに別に保管してたみたいです。
え?捨てとらんやったと?と驚きましたが、やはり母は「捨てる」とあとで困るのではないかという「恐れ」を持っているようなのです。
でも今回の保険証紛失事件で、ちょっと懲りたみたいで、「あんたが捨てていいって言ってたの、全部捨てとかないかんね・・・大事なものがわからんくなるもんね・・・」。
捨てても困ることはない
「いつか必要になるかもしれない」という気持ちがあるのはとてもわかります。
でもほんとにたまーに、必要だった!となる事はあるかもしれないけど、なければないで解決策はいくらでもあります。
(ちなみに健康保険証は役所ですぐに再発行してもらえます)
探し物に費やす時間を考えたら、モノが少ない方がいいに決まってますよね。
高齢者は捨てられない
そうは言っても高齢者はモノのない時代に育っていますし、モノを大切に使わなければいけないという精神が骨の髄まで染み込んでいるので、「使わない物は捨てる!」というスイッチにはなかなか切り替えられないものです。
なので、わたくしは「リサイクルに出しておくね」っていうのをよく使います。
リサイクルに出すというと、モノが粗末にされないという安心感が高齢者にあるようなので、「じゃあ、お願い」と古い洋服や毛布などを出してくれます。
あとは親が見ていないうちにゴミ袋に入れて持ち帰るという荒技も時々使います。
とにかく、「捨てる」という作業を高齢者に任せないことが確実ですね。
最後に
わたくしの実家は築50年の戸建てです。
昔の戸建てにありがちな大きな倉庫や納戸もたくさんの押入れもあります。
しまってあるものは、もう母の死後にまとめて業者に任せたほうがいいと思っています。
ただ、母が日常使う範囲のものは、ある程度片付かないと、暮らしにくいし、つまずいたりなどの危険も伴います。
とにかく高齢の親の動線ぐらいだけでも片付けておこうと思います。
捨てることへの恐れについて書きましたが、母が一番恐れているのは、ガミガミ口うるさいわたくしではないかなあ・・・とも思ったり。
怒ったらいかんね。
でも、腹たつっちゃんねー汗
では!
↓なんかずっと実家の片付けで悩んでるなあ
↓50代の片づけのヒントがいっぱいです!