実家で西日本新聞に連載中の詩人の伊藤比呂美さんの人生相談『比呂美の万事OK』を読みました。
今週の相談は80代女性のお片付けのお悩みでした。
お洋服が大好きで、家に山のようにある服を娘さんから、「施設に入ったら少ししか持っていけないよ」と減らすように言われたけど、ちっとも進まなくてどうしたらよいでしょう、というものです。
伊藤さんの答えは「無理に片付けなくてよろしい」でした。
片付けは必要に迫られたら、するだろうし、できなくても後に残された家族に任せていいと。
家族も故人のモノを片付けながら、死を受け入れていく時間になるし、家族は迷惑をかけて、かけられるものだと。(全く同じ文章ではないけど、だいたいこういう感じ)
確かに故人のモノを片付ける作業って、親戚とかと話しながらやると、いろいろな思い出話が聞けて、大変だけど楽しい時間です。
葬儀より、故人とお別れする儀式っぽいなあと思います。
わたくしの母も、「片付けは私が死んでからにして」と言ってます。
早めに片付けたほうが後々ラクだけど、母が存命中だとじぇったい口論になってわたくしの頭の血管は切れ、20歳は確実に老化が進みます。
それに家族なんだから迷惑をかけて、かけられはいいのではないでしょうか。(いや、もちろん、耐えられないほどのこともあります!)
でも、わたくし自身は子どもに迷惑かけたくないなあ。
できるだけ困らないようにしてあげたい。
しかし、この『比呂美の万事OK』を読んで、子どもに迷惑をかけたくはないけど、迷惑をかけないように生きなくちゃ!と子どもが窮屈に生きるようになってしまうのも困ります。
「お互い様」が通じ合う、みんながもっと生きやすい世の中になってほしいと思うのです。
じゃあ、わたくしはどうしたらいいのかなあ。
あー、また頭がグルグルしてきた。
適度に迷惑行為をする中高年になる・・・
うーん、またこれから考えるテーマが増えたなあ。
難しいですね!
では!