劇作家の鴻上尚志さんの人生相談で出産した娘から連絡がこず、どうしていいかわからず悩んでいるという57歳のシングルマザーの方からのお悩みが、ちょうどわたくしと相談者が同世代ということと、娘がいるということで、とても興味をひきました。
この相談者の方は「私に世話になったのに」とかいうセリフを娘さんに言ったりして、娘さんに依存しているような困ったさんでした。
SNSでもわたくしと同世代の方がこの人生相談について取り上げているのをお見受けしました。
わたくし世代は親に面倒を見るために側にいるように言われてきた世代なので、やはり娘に自分と同じような嫌な目にあってほしくないという気持ちが大きいのではないでしょうか?
わたくしは娘が二人いるのですが、今は県外に住んでいます。
実家の母は「ふたりとも家を出てかわいそう。一人は側に置いておいた方がぜったいいいよ。私はあんたが側にいてよかったー安心やもん」と言います。
自分のために側においておく方がいいなんて、なんて言い方でしょうね。
子どもの人生とかまったく考えていません。
まあ、わたくしの親世代はほとんどこういう考えの人ばかりなのは仕方ないと思っていたら、同い年の友人に「長女が近くで就職してよかったし、彼氏も地元の人だから、結婚しても遠くに行かないだろうから安心した」と言われてびっくり。
「やっぱ、年取ってから娘が側にいると寂しくないよね」と母と同じ意見なのですよね。
娘が二人とも県外に出てしまった事を聞くと「なんで女の子が県外に行かないといけないの?」「さびしいじゃないの」なんて言う同世代の人がいましたしね。
そりゃあ、確かに側に子どもがいるのは安心だというのはわかります。
だけど、なんで親の老後をみるのは女性なのさ、と思うし、老後が寂しいのはいけないことなのかねえ、とも思ったり。
夫婦二人で寂しいでしょう?と聞いてくるから、そんなに、と答えたら、「そんなことない!今はいいかもしれないけど、この先年取るとぜったいさびしくなるわよ!」と言われるし、もし「寂しい」と答えたら「そうでしょう!なんで外に出すのかしら?さびしいわよ!」と勝ち誇ったように言われるし、どっちにしても「あなたはぜったい寂しい攻撃」はかわせないので、曖昧に答えるようにしましょう。
寂しさを感じる事はあると思うけど、それを人で埋めてもらおうなんて思わない方がぜったいいいよなあとわたくしは思うのです。
今はまだ体力とかがあるから、こういうことが言えるのかな?
なんて思ってもみたり。
では!