「コロナの時代の僕ら」
大学で物理学を学んだイタリアの小説家、パオロ・ジョルダーノが2月29日から3月4日までの日々の記録を兼ねたエッセイです。
科学的な視点を持って、わかりやすい文章で書かれていますので、わたくしのように科学についての予備知識がない人でも、読みやすいエッセイです。
人間が原因
森林破壊が進んで、多くの動物が絶滅していき、その腸内に生息していた細菌が別の生息地への引っ越しを余儀なくなれている。
今回の新型コロナウイルスの蔓延のきっかけは、そういった環境破壊などに繋がるわたくしたち人間のあらゆる行動が関係しているということに、ショックを感じました。
コロナウイルスが過ぎ去ったあとに忘れたくないこと
僕らはどうしてこんな状況におちいってしまったのか、このあとどんな風にやり直したい?
日々を数え、知恵の心を得よう。この大きな苦しみが無意味に過ぎ去ることを許してはいけない。
苦しみは誰でも、すぐに忘れようとする
今回のコロナ禍は一旦は収束するかもしれないけど、それは終わりではなく、始まりのような気がするのです。
だから、記憶に留めないといけません。
著者が語っているように「忘れたくない物事のリスト」を作るべきだと思います。
元の生活にもどってほしいと誰もが願っています。
でも、元に戻ってほしくないことについても考えましょう。
環境との付き合い方を、人に優しい資本主義のシステムを。
最後に
緊急事態宣言が解除になってきていますが、収束がいつになるかわかりません。
でも、この本は今回の事態を、わたくしたちが一旦立ち止まって、いろいろ考え直す機会で、それをムダにしてはいけないのだと教えてくれます。
ぜひ、読んでみてくださいね。
では!
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