2020年2月8に付けの日経新聞NIKKEI PLUS「なやみのとびら」より、50代の男性の悩み。
豊かになろうと毎日毎日一生懸命働いてきた。旅行やスポーツクラブに行ったりして楽しんできたけど、結局はお金次第。これからも働くことに、もう疲れ果てた・・・
というものです。
回答者はテレビドラマ「家売るオンナ」などの脚本家の大石静さん。
大石さんの回答は、
人の幸せの、かなりの部分はお金で買えますが、買えない幸せもあります。
あなたが今の100倍の年収を得たとしても、やはりあなたは「まだ足りない。満ち足りない。幸せじゃない」と思うんじゃないんでしょうか?
お金はいくらあっても困らないと思うけど、もっともっとと思ってしまうのが人間なのですよね。
大石さんは「この先、お金、お金と思っている今とは違う価値観が出てくるかもしれませんよ」と言っています。
ちょうど同じような内容を曹洞宗重職の枡野俊明さん著「比べず、とらわれず、生きる」で言っています。
幸せに「なる」というのではなく、幸せは「感じる」ものです。
お金で買えない幸せというのは、こういうことなのですね。
幸せというものは、みんなの傍に寄り添っている。少し探す努力をするだけで、それは必ず見つかるものです。
ここで見つかる幸せは小さくて、ドラマチックだったり、興奮したりするような大きなものではないけれど、それがたくさん集まると、とっても幸せになれます。
その相談者の50代の方は傍らに寄り添っている小さな幸せに今は気づいていないけど、いつかできればいいですね。
この世に起こるすべての現象は、それを感じる人間の心の現われに過ぎない。それらは心とは別に存在しているものではない。
ちなみにこれを禅では「心外無別法(しんがいむべっぽう)」というそうです。
野に咲く小さな可憐な花を見つけて「幸せ」と感じるのは、あなた次第!(前もなんかこのせりふ言った気がする)ということです。
小さな幸せの積み重ね。
わたくしも忘れないようにします。
では!