わたくしの実家のお向かいに90代のお母さんと
60代の娘さんが住んでいらっしゃいました。
わたくしの親が家を建ててから、
そこのご家族と40年くらいのおつきあいです。
その娘さんがご病気で数ヶ月前に亡くなられました。
亡くなられていた娘さん
60代の娘さんはご兄弟がいらっしゃいましたが、
独身でしたので、生前にご自分の葬儀のことなど、
いろいろお考えになっていたのだと思います。
家族だけで、お葬式を済ませられて
その一ヶ月後ぐらいに弟さんに
亡くなられた事を知らされました。
仏式だと、法事とか、お墓の事とが、
あるからでしょう。
娘さんはカトリック教に改宗されて、
教会でお葬式をされて、教会の納骨堂に
眠っておられるとの事。
教会に納骨堂があるのですね・・・
知りませんでした!
てか普通に考えたら当然ですよね。
信者の方のお骨はどこかに納めないと
いけませんものね。
お参りしたかった母
最後のお別れが出来なかったのは、
なんだか寂しいですね。
でも故人のご意志なので、そこは
尊重されないといけません。
でもわたくしの母はお参りしたくて
しょうがありません。
40年のおつきあいですからね。
たくさんお世話になったし。
事前にご家族にお話を伺ったら、
教会はいつでも誰でも行っていいとの事
なので、納骨されている教会に
母を連れてお参りに行きました。
(教会にお参りってのもヘンですが)
教会に行ってみた
年配の女性の方が対応して下さり、
その亡くなった方の最後の
ご様子などお話しして下さり、
納骨堂、礼拝堂に案内して頂き、
お参りさせてもらいました。
(うーん、お参り以外でいい言葉が
浮かばない〜汗)
教会はいつでも開いているので、
お好きな時にいらしていいですよ、と
言われたので、また母が来たくなったら
連れて行こうと思いました。
仏教って大変だな
仏教って、初七日とか四十九日とか
一周忌とか、やる事が多いので、
こういうキリスト教とか、法事みたいなのは
ないので気持ちが楽でいいなあ・・・
と思いました。
亡くなった近所の娘さんも、そういう
法事とか行事の大変さを心配されて、
家族の負担を考えてカトリックに
改宗されたのですね。
家族葬のこと
最近、亡くなられた方のご家族だけで
お葬式を済まされるケース増えましたよね。
亡くなられた方が生前に、
周りの人に迷惑をかけたくないという強い
お気持ちで、家族葬を選ばれるのですね。
わたくしも、この気持ち、とても
理解できますし、自分もそうしたいなあと
思ってました。
せめて最後のあいさつをしたい
でも、家族じゃないけど、亡くなった方と
親しくしていた人の
「せめて、最後のお別れの
あいさつを・・・」という
気持ちの行き場はどうしたらいいんだろう
とも思うようになりました。
特にわたくしの母ぐらいの年齢だと余計に
故人に「手をあわせたい」という
気持ちが強いのではないでしょうか。
お葬式は故人の遺志が尊重された方が
いいと思うけど、どこかで
「お葬式は残された人が気持ちの
整理をつけるためのもの」
とも聞きました。
残された人のための事を考えたら、
簡素でもいいから「お葬式」という
形を取った方がいいのでは・・・とも
思います。
亡くなった方の気持ちを優先するか、
残された人の事を優先するか、
じっくり考えないといけませんね。
最後に
わたくしの母は、以前は「家族だけで」とか
言ってたけど、わたくしが、
「あとで、家に近所の人がお参りにばらばら
来られるのはめんどうなので、
ちゃんとお葬式して一気に済ませたい!」って
言ったら、「そうやねえ・・・」と
考えを変えました。
こういった事って、親子でよーく
話し合っておいた方がいいなあと
思いました。
ちなみに夫の母は亡くなる前に、
ノートに、
「葬式は密葬(家族葬のこと)で。
香典返しは自分で選びたい」と
書いていました。
葬式は、やはりご近所の事とか考えて
ふつうのお葬式をしました。
香典返しは・・・ごめん!これは
死んでるので自分で選べないよ!お母さん!
プレゼントとかするのが好きな人だったからなあ・・・
自分で選びたかったよね!
気持ちはわかります。
では!