リウのくらしの絵日記

楽しいシニアライフを目指す50代の毎日♪要介護3の母は現在施設で暮らしています。本ページはプロモーションが含まれています。



捨てられないもの☆父の手作りぞうり

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ちょこちょこ片付けに励んでいます。

 

最近は、昔に比べて、割とあっさりモノを

捨てられるようになりました。

 

でも、そんなわたくしでも、捨てられないものが

いくつかあります。

 

 

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これ、赤ちゃんの1歳のお祝いに行う「餅踏み」の

わらじです。

 

「餅踏み」は九州の方で行われてる行事だそうです。

他の地方ではお餅を背負わせたりと、それぞれ違うのですね。

 

「餅踏み」のやり方は、赤ちゃんにわらじを履かせて、

丸い一升餅の上を「ぺったんぺったん」させるのです。

(だっこして、お餅の上に足を乗せるって感じですが)

 

それで、上の写真は、左がわたくしの子どもが使った

わらじ。

右の白いのが、わたくしの餅踏みの時に父が作った

わらじ(というかわらではないから草履?)なのです。

 

もう、半世紀前のものですよ。

 

なんでも、その時、わらじがどこのお店にも売ってなくて、

父が急遽作ったそうなんです。

 

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材料は、白の木綿糸と赤い布、ストッキングを使用。

 

 

 

裏をみても、普通のわらじと同じ編み方です。

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父は、若い時漁師をしていたので、めちゃくちゃ

手先が器用。

 

まあ、昔の人はモノが少なかったので、なんでも

自分で作っていたものですよね。

 

しかし、この木綿糸で、ぎっちり編まれた草履の

重量は、両方で100g、わらじの30gに比べると、

ずっしり重い。

 

その後、わらじが手に入ったそうで、結局

この手作りぞうりは使わなかったそうですが、

ずっと思い出の品として、保管しています。

 

60歳で亡くなった父。

昭和ヒトケタらしく、仕事はまじめだけど、

気難しくて、頑固で、おこりっぽくて、

だれかれかまわず、怒鳴りつけたりしていた

問題多い人(母も苦労してた)でしたが、

こうして父が作った物を見ながら、

クスッと笑える事は幸せな事と思います。

 

わたくしも死んだ後、わたくしが作ったり、

愛用したりしたものを見て、家族が、

「変わり者で問題多かったけど、おもしろかったね」と

言ってもらえたらいいな。

 

なーんて思ったお片づけの一コマでした。

 

では!