アラフィフLIUの絵しごと日記

ミニマムにもプレミアムにもなれないけど、一応めざしてみる主婦の日々

「いい母親」像に苦しめられる主人公!「坂の途中の家」を読んでみたぞ

本の感想です。

 

こういった小説を読むのは久しぶり。

 

ラジオの書評を聞いて、子どもと

「おもしろそうだね」と話していて

購入しました。

どこにでもいる主婦が刑事裁判の補充裁判員

 

子どもはテレビドラマと映画の

「八日目の蝉」を観て、角田光代さんの

ファンになったみたい。

 

わたくしは新聞の連載小説「紙の月」と

「拳の先」で角田さんを知りました。

 

で、感想。

 

重いです。

 

読んでいる途中からの

息苦しさがしんどい!

 

話の大筋は乳児虐待死事件の

補充裁判員になった主人公里沙子が、

子どもを殺した母親をめぐる証言に

ふれるうち、自分の境遇に自らを重ねて

いきながら話は進んでいきます。

 

本の中で、裁判シーンだけは

セリフがなく里沙子の心象だけで

語られていきます。

 

主人公里沙子と被告女性はどこにでもいる

 

なので、これは里沙子の一方的な

考えだよねえ・・・そうすると、

これは里沙子も被告の女性も

自分で自分を追いつめただけの

独り相撲じゃないかと

思われてしまう。

 

でも、そうではない。

 

彼女たちはまわりに家族や友人がいながら、

 

とても孤独だ。

 

そして、演じている。

 

いい妻。

いい母親。

世間が求めているイメージを。

 

そこから、一ミリでもずれることが

怖いのだ。

 

100人母親がいたら、100通りの母親が

いていいはずなのに、なぜ

まわりはいわゆる「いい母親」像を

もとめるのかしら?

 

母親に求める世間のハードルって

なぜ母親だけこんなに高いのかなあ?

 

まあ、男の人は男の人で、

いろんなプレッシャーが

あるのだけどね。

 

マウンティング夫の存在

 

里沙子の回想で、夫が結婚式の引き出物を

まかせたにもかかわらず、

ふつう、こういうの選ぶ?

君こういうことも知らないの?と

クレームをつけ、自分が選び直すシーン。

 

里沙子はこの事について

疑問をいだくけど、自分の

考えがおかしいのかな?と

口に出す事はしなかった。

 

里沙子の夫は自分では

わかっていないのだろうけど

上から目線タイプ。

 

この時きちんと自分の意見を

言って、きちんとけんか

しておくべきだったと思うんです。

 

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こういうふうに言えてたなら

よかったんだろうけど、

里沙子の気持ちは

すごくわかります。

 

ここで、ぶつかるのはいやだし、

自分が我慢すればいい事だ・・・

 

自分でも思い当たる節がたくさん

ありすぎますね。

 

里沙子や、被告女性は自分ではないか

とさえ思ってしまった。

 

はー、自分のことみたいだから

重いです。ほんと。

 

終わりに

 

子どもに読後の感想を聞いたら

 

「この本読んだら、

 

結婚も子育ても

怖くてできないよ。

 

てか、人間怖すぎる!」

 

そりゃ、そうだよね。この本、少子化の今

発禁本になりそうだね。

 

わたくしも、人ってこわいって思ったよ。

でも、いろんなピンチの時に

助けられたのは人なんだよね。

 

里沙子だって友人の言葉に

ずいぶんはげまされてるシーンだって

あるし。

 

人間ひとりでは生きていけません。

 

読後は重いけど、おススメです。

 

男性はこの本読んでどういう感想

持つのかな?

 

「坂の途中の家」は近所のどこにでも

ある家なのですね。

 

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